日本は世界で最も名刺交換をする国の一つと言われています。世界各国で名刺はどのように使われているのでしょうか?
名刺は世界中で使われており、その歴史も各国で独自の発展を遂げてきたようです。
名刺の歴史が最も古いのは中国で、唐の時代の文献には木製や竹製の名刺の記述が散見されます。
『名刺』という言葉は中国の古語で、名前を書いた竹の札のことを「刺」といったことが語源となっています。
当時の使い方は今と違い、訪問先が不在の際に、戸口の隙間に挟んで来訪を知らせる目的で使われていました。
日本で名刺が使われ始めたのは、江戸時代です。
和紙に墨で名前を書いて、当時は中国と同じように、訪問先が不在の時に、来訪を知らせる目的として使われていました。
江戸末期には木版で印刷された名刺が使われ始め、来日した外国人との交流するために用いられていました。
明治初期には、上流階級の方々の間で社交の道具として使われていましたが、一般の方々の間でどのように普及していったかはよく分かっていません。
日本の名刺の標準サイズは 91×55mm となっています。
日本では古くから長さを測る単位として、尺(1尺=303mm)、尺の1/10の寸(1寸=30.3mm)が使われてきました。
この単位が名刺にも用いられ、長辺が3寸(91mm)、最も美しく見える黄金比(√5-1)/2:1から短辺が55mmのものが多く使われるようになり、現在にまでこのサイズが受け継がれています。
もちろん、これ以外の大きさのものもありますが、整理のしやすさ、生産性を考慮して、日本のビジネス界では、91×55mmが標準サイズに設定されています。
では世界はどうなのでしょうか?
| 国 | 名刺のサイズ |
|---|---|
| アメリカ | 89×51mm |
| フランス | 日本の名刺よりやや大きめのものが多い |
| イギリス | 日本の名刺のほぼ半分 |
| ドイツ | サイズはさまざま |
| ロシア | サイズはさまざま |
| 韓国 | ほぼ日本と同じサイズ |
| 中国 | ほぼ日本と同じサイズ |
名刺の活用法も国によってさまざまです。
- アメリカ
ビジネスでの活用法は日本と同じ。 - フランス
管理職以上の方が、長く付き合う相手に渡すじ。 - イギリス
ビジネスには使われず、社長重役クラスの方がパーティなどで名前だけ記載されたものを使用じ。 - ドイツ
国内では使われず、外国人相手の仕事をするときのみ使用じ。 - ロシア
国内では使われず、外国人相手の仕事をするときのみ使用じ。 - 韓国
ほとんどの公務員、ビジネスマンが使用じ。 - 中国
上級管理職、貿易など対外的なビジネスをしている方のみ使用じ。
日本、韓国、中国などの東アジア、東南アジアでは、ビジネス上の初対面のあいさつとして名刺交換が行われることが習慣化しています。
欧州や北米では、その習慣はなかったものの、東アジアの商慣習に合わせるためや、メールアドレス交換の必要性から、名刺交換が行われるようになり、近年では珍しくない習慣になりつつあります。
- 【日本】
商談に入る前や、会ってすぐに名刺交換を行う。 - 【欧米】
別れ際に、氏名・住所・役職・連絡先等を確認するために名刺交換を行う。
これらのことを知っておくと、海外でのビジネスに役立つかもしれませんね。


